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会社員も自営業も、公務員も、美術と縁遠い毎日なのは日本の場合で、ヨーロッパ市民は美術に身近に触れる毎日です。画廊に限らず、書店やレストランに絵画や彫刻が展示されることも多く、しかも見るだけの飾りでなく売れています。

ヨーロッパでは、会社員も自営業も公務員も、暮らしのアクセントからコレクションまで、絵や彫刻を個人所有して、それなりにわかっているという。この差はなぜ生じたのか。日本国民の教養がそこだけ空白なのは、明治維新以降の歪みではと推察しますが・・・

日本で美術なんて難しい、現代アートはわからない、抽象はちょっと、と当前のように言い合い溜飲を下げるうちに、世界から取り残されています。しかし21世紀もわからずやであり続ける必要はなく、生涯芸術が苦手である義務もないはず。体格のハンデがない分野だから、逆に得意でもよいはず。

理解のアドバイスを名乗るアート情報もまた、取り残されています。美術は難しいとの嘆きや、芸術はイカれているからわからなくて当然、あんなのに近づくなとか。逆に簡単だよと言って、名画の見方を長々と教習し始めたり。

ゴッホに代表される、当時と異なるほめちぎり満載とか。心を広く持て式の精神論とか。この二つは矛盾しています。心を広く持つなら、ビッグネームにこだわる必要もないはず。

美術は難しいという訴えも、簡単だという説得も、どちらも芸術の懐に入れていません。出回る活字情報は、国内の空気をそのままなぞっただけです。改善するエネルギー源が見当たらない状態です。そこでこの本では、従来と違う切り口を用意しました。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?