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「創作物はいずれ枯渇する、何をつくっても誰かがやったものばかり」という説は現実に起きていると、著者は著書で触れました。米国特許庁が出した「人工知能AIが描いた絵画には、著作権を与えない」の判断は正しいと著者は考えています。

「でもAIが描いた絵にも創造的なものはあり、著作物として認めてよいのでは」と思いたいのですが、もっと将来を考えると行き詰まる危険があります。この問題は音楽でよくわかります。今の音楽は西洋の12音階方式が世界標準です。クォータートーンを視野に入れても同じデジタルなのです。

著作権はハーモニーやリズムではなく、メロディーに与えられます。AIの総当たり計算で12音階のメロディーを何億曲も作ってしまえば、後で人間が作曲した曲がどれかに一致する可能性が高まります。これが登録できる道を開くと、サブマリン特許と似た混乱になるでしょう。

イギリスではテキスト文書の分析プログラムが、音楽のおそらく作詞家から猛反対された事件もありました。当然ながら、音楽の部外者のプログラマーたちは、マシンで音楽業界を乗っ取って大儲けできる期待で、著作権に穴をあけようとけんめいなはず。

美術でもAIが億単位の絵画類を先に作り、その後誰が何を描いてもAIが先だったと言い出すなど、機械で人間を退ける野望は起きるでしょう。野望の追い風は、新自由主義とグローバリズムです。これも構造改革と規制緩和による搾取と格差拡大です。

新自由主義は「民泊」「白タク」のように、資本家がプロ業務を既得権は悪だと非難して、政治圧で法改正して価格破壊させる権力構造です。元締めやブローカーが勝ち組、現場の労働者やクリエイターを負け組とし搾取する。日本の若者も今は新自由主義に賛同していてヤバい。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?