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勘違いしている人に、勘違いだと教えるのは、実際にはかなり難しい。理由は主に三つあります。ひとつは、人間は保守的で惰性的で、勘違いにフリクションがかかる点。二つめは、外部からの洗脳が発端の場合、容易に解けないカルト宗教のパターンに陥る脳の限界です。

まだあります。もし自分の勘違いを認めてしまうと、一貫しない自分の立場がない。勘違いで築いた地位や収入を失いたくない自己愛の心理。メンツと利害も理解を妨げるのです。時には勘違いだと理解した上で、対外的に従来を続けて、逃げ切りたくもなるわけで。

「高齢者が集団自決すれば、日本は経済成長する」の弁論でも起きています。日本経済が衰退して貧困化しているのは、この弁論を大勢が信じているからです。「高齢者が日本の足を引っ張っている」式の選民思想は、もはや国民のメンツです。芸術以上に硬直化しているひとつ。

正解を言えば、1973年から世界は「管理通貨制度」の財政手法をとり、政府が発行するお金を「信用貨幣」と呼びます。毎年の国の財源は通貨を追加発行した増分をあてます。要するに打ち出の小づちを振る方式です。国は通貨発行権でお金を創造して増やし、それで支払う方式。

なので高齢者にお金がかかると、国は打ち出の小づちを振る規模が拡大し、発行したお金が働く中年や若者の手に渡り、サイフがどんどん厚くなる。ところが、1973年の出来事を知らない者は、政府がいちいち造幣して支払うとは知らない。国費を国民が負担する誤解に陥ります。

「高齢者や障がい者が多いから、国の金庫の一万円札が早く減るのだ」と、逆さまにひっくり返った思想が民意になっています。若者の過労死や自殺への反応の冷たさも、社会のお荷物が淘汰されたと納得しているからか。芸術よりスケールがデカい上に、残酷すぎる。しかも勘違い。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?