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日本初の公的なクリスマスツリーは1886年の横浜だそうで、世界初のクリスマスツリーは1419年らしい。著者は最近ある施設でクリスマスツリーを飾りつけ、生け花の芸術的なやり方を応用しました。生け花の極意のひとつが、アシンメトリーのバランスです。

シンメトリーとは、左右対称や等間隔リズムの繰り返しなど、幾何学的な規則性に沿っている意味です。アシンメトリーはその無機質な配置を崩して、規則的なリズムをなくしてバランスをとる方法です。有機的な自然観は芸術の極意です。

全体ルックスから教条的な気分やわざとらしさが除かれ、なのに安定して見える技法です。個々の花がそれぞれ勝手に歌っているのに、全体的にまとまった印象になります。鉄道駅に置かれた生け花も、かっこいいバランスができているものです。

生け花ではハプニングを加える技術も多用され、突飛な位置に花や葉を飛ばしておいて、何かのカウンターバランスでつなぎとめる手が使われます。これは『表現の裂け目』の応用でもあり、クリスマスツリーでも使えます。

容易に想像がつきますが、クリスマスツリーに吊るオーナメントボール(メッキした球形)やイルミネーション(点滅する豆電球)が等間隔に整列していたら、見るからに硬質な気分になるでしょう。キリスト誕生の物語性から脱線するでしょう。

だから飾りのレイアウトはタテヨコ等間隔を出発点に、どこまで崩すかの順序でかまわないはず。これは、絵画の画面にパーツを配置していく思考とも同じです。ただ自分の絵は思い入れができるから、他者の目で批評を受けるのがよい場合も多いような。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?