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現代のナチスが現れ育つと、新聞テレビなどの報道機関は、当然ながらナチス側に味方して、ナチスの敵と戦うようになります。なぜそうなるのか。いや、そうではなく、なぜこの結論が皆にとって違和感があり、意にそぐわないかを問いたいところ。

ナチスは絶対権力者なのであり、逆らった新聞社や放送局は抑圧され、幹部や家族が投獄されたり不審死などが待ち受けています。絶対権力というものの恐ろしさを、現代人がよくわかっていない点を、著者は言葉で伝えたいわけです。言葉の表面的な上滑りを避けたい。

ナチス批判は、ナチスがいない時にこそペラペラ言えるわけで、本当にいたら必ずや服従するし、むしろ手伝うはず。現になっている。ナチスは差別主義者の集まりなどではなく、真面目で真っ直ぐな官僚組織でした。札付きのワルの集団ではなく、家族思いの善人たちです。

その組織が長期政権を意識した時から、国民ウケのよい政策を選ぶようになり、そのひとつが選民思想だったのです。既得権益を糾弾すると、国民は溜飲を下げる。国民にとっての強者かつ、政権にとっての弱者を叩くことで、国民の支持を固める常套手段で人気はうなぎ登りです。

これは現代の何を意味するのか。新聞社や放送局が糾弾して叩いている相手の中に、ナチスに相当する者はいないのです。マスコミと親しい者にナチスがいるのが現実。この点を国民は誤解し、テレビが一番叩いている者を、いっしょになって憎んでいます。これが洗脳。

みんなが愛し信頼して熱狂する好人物が、ナチスである理屈なのです。逆さま。あべこべ。「ハイル・ジャニー?」。いやいやそこじゃない。ジャニーズ芸能事務所の騒動に隠れて、日本経済をさらに落とす法律が通る時、国民を優しくなだめるガス抜き役はナチスの友人です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?