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江戸時代の士農工商はおよその区分にすぎず、またがっていた人もいたそうです。武士でありながら、畑で作物をつくり商店で売っていた人だとか。その武士という概念は今では世界で、サムライとして日本文化の象徴のひとつになって人気があります。

著者が海外美術展を募集だけしていた頃、サムライがテーマの作品展示がドイツでもありました。絵になるアイテムはやはり日本刀で、それでジャパン・フェスティバルでも日本刀の販売店が毎年出ていました。

しかし日本では武士の間違ったイメージが出回っています。実は武士は官僚に近い行政担当者で、頭脳集団だったそう。なので刀で町人を試し斬りして回るなどは、創作話だという。武士が町民を刀で殺害すると、切腹の上にお家取りつぶしが本当らしい。上級国民に甘い平成と逆。

各地域で規範となる振る舞いが求められ、それが海外からイメージされるサムライに近かったと考えられます。武士崩れの強盗団は、武士の標準とは違うでしょう。なぜ日本で武士に、勝手気ままな暴君のイメージが出るのか。士農工商の教育が誤りだからでしょう。

そして昔の武士道の書籍を、進駐軍が禁書に指定した歴史に関係するでしょう。サムライの手柄や美談の史実を、日本史から消す工作が行われた名残りです。それが戦後進駐軍のWGIPの一環の、「日本のよき歴史を消去し、国民から道徳心をなくそう」でした。

だからYouTubeで「日本は発明が多い素晴らしい国だ」の動画を見ると「日本を称賛して気持ち悪いぜ」と大勢が感じるわけです。知らぬ間に心をあやつられています。中味のない日本人が西洋文化を学ぶと文明人に変化した、という筋書きに変える政治プロパガンダです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?