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「あれをこう変えたら、世の中は理想的だ」という何らかのベスト追求が、戦争を起こすという歴史法則があります。「世界を最高にデザインしてやるぜ」が、戦争を呼び寄せるお約束です。宗教戦争もそうだし。共産主義も同様。

「理想はこうである」で殺人合戦がスタートし、「現実はこうである」で終戦になるお決まりのパターンです。「理想をかかげてみれば、人権侵害が広がる」が世の現実です。人類の中に天才が現れ、究極の理想を唱えます。すると世界大戦が始動するわけです。

戦争の裏に理想主義あり。理想へ持って行こうとする浪漫派は、卑近な現実と必ず対立します。人類の理想なるものは悪魔のささやきでした。細々と現実に合わせつつ、だましだましやりくりしてきたあいまいな国の運営こそが、民族のベストだったわけです。

グレートリセットの革命で国は血の海になる。世界史はその繰り返し。戦争の陰に美しい理想あり。実は家庭でも理想主義者が強いと、家族から大犯罪者が生まれる結果論がみられます。「我が子はこうあるべき」の圧迫が猟奇殺人を生んでしまう。

「あの子を理想の人生に届かせてやりたい」は子にとって地獄であり、実際には「あの子なりにやっている現状でよし」の方が伸びしろが生じやすいものでしょう。この原理を美術にもあてはめ、作品を売れるようにする作戦を考察しています。

当然ながら、自分の制作に大変化を起こしても失うものが大きくて荒れるから、革命は敗退の道です。微調整くらいで次元の違う作品に進化するにとどめればよいわけで。その方法論は少しずつ増やしています。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?