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平成中盤から日本はテロ多発状態に変化し、令和になってもむごい暴力的な怪事件が連発しています。問題は、なぜこんな日本になったのか、首をかしげる投稿のあまりの多さです。本当に思い当たるものがないなら、ぼんやりしすぎています。

世界は日本を「失われた10年」と呼び、2023年現在で延々と34年失っています。22歳で就職した若者はすでに56歳となって、その間経済は下り坂を落ち続けています。キーワードはデフレです。デフレとは物価どうこうではなく、経済収縮を意味します。拡大でなく縮む意味。

具体的な国策として、緊縮財政と消費税増税で通貨を削減しています。自国のお金を減量して、一人一人の所得を故意に減らす策略です。日本列島を動物のオリにたとえると、飼い主がオリの中に入れるエサを減らし続けて、ゆくゆくは飢えさせる飼い方です。

中の動物たちは怒りっぽくなって、共食いを始めます。日本で続発する奇妙でむごい事件は、国の基盤に横たわる金欠が背景です。エサ不足で気が立つ中、食うか食われるかの衝突がいつでも起きるイライラ気分です。ママさん社会のマウンティングも、緊縮財政と同時代の流行です。

なのに国民は「近年なぜこんな異常な事件ばかりが起きるのか、見当がつかない」と言い合っています。良い子を演じたくてその言いぐさなのか。デフレ不況を制度化した1997年4月1日から着々と国が傾き続け、一直線に貧困化が続くのに、何を目に入れているのでしょう。

日本を正常化するには、今やっていることを逆さまにひっくり返せば、他国と同じやり方に戻れて簡単です。ところが国民は「今の努力が足りない」とあべこべの認識で逆走を続ける。そんな天動説に対して地動説の輪はまだ小さい。この停滞した空気感は芸術と酷似します。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?