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著者の本に「憲法を変えるのに賛成か反対か」の質問が無意味な理由を書いています。変えると言っても、どう変えるかで賛成反対も逆になるから愚問でしょう。平成の成長戦略「構造改革」「規制緩和」がそれです。これ現に内容は衰退の促進です。

構造改革とは国民所得が減る構造へ変える意味で、規制緩和とは貧困化を防止する規制を取り払う意味です。構造改革の典型例が非正規社員の拡大で、規制緩和の典型例が農薬を規制する濃度を上げて、強い毒性でも輸入してよい法改正です。

規制緩和に、プロ業務にアマチュアを立ち向かわせる目的もあります。スマホアプリで呼ぶ白タク制度が一例で、現行タクシーの緑ナンバーと二種免許による規制を壊し、誰でも自由にマイカーに客を乗せこづかい稼ぎできる道を開きます。運賃の価格破壊が目的。

日本では価格破壊は暮らしが楽になるとして、規制緩和を求める民意は根強い。その延長線が、免許不要の原付と定義した電動キックボードです。飲み会帰りの深夜でも安価に帰宅できる道を開く需要が、最初からあったと考えられます。

飲酒運転は自転車でも摘発あり(赤切符で裁判所送り)なので、免責にもできる安い足が欲しい需要は確かにあり、レントシーキングの動機に混線していた疑惑があります。ちなみに電動キックボードはほぼ中華人民共和国製であり、日本の発明とは違うらしい。

日本国民が規制緩和に期待する理由は、デフレ不況26年の貧困化です。通貨削減で起きた経済低落のはずが、古い細かい規制のせいで起きたと思っている人が多い。産業の規制はプロを守る法が多いのだから、緩和すれば賃下げになり、美術に関わる人も減ったわけです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?