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1970年代の日本はオーディオ大国でした。が、1980年代に電器会社のオーディオ部門が撤退し、バブル後に専門企業もイギリスや中国に買収され、ほぼ絶滅しました。家電系なら日立LO-D、三菱ダイアトーン、ナショナルテクニクス、東芝オーレックス、シャープオプトニカなど。

専門ブランドはデンオン、サンスイ、パイオニア、トリオケンウッドなど。超ド級メーカーで思い出すのがスタックス、ケンソニックのアキュフェーズ、ゴトーユニットなど。超ド級レコードプレーヤーはメルコ。パソコン用品のバッファローは同じ会社です。

著者の親族はオーディオマニアで、米JBLやマッキントッシュ、英タンノイ、バイタボックスなどの往年のスピーカーシステムを著者が自由に使えたのが高校時代。その頃から、オーディオ界に素朴な迷信がかなり多いことに気づいていました。

その中で迷信でない不思議は、スピーカーシステムの固有の音色です。中古オーディオリペア店のYouTubeでのスピーカー試聴動画で再確認。著者が聴くのはアルテックブランドとはいえ、パソコン用スピーカーと低音増強ユニットです。小さくて音に迫力はありません。

なのに15インチ低音用の大型スピーカーシステムの音傾向は、伝わってきます。JBL製4350やK9500の音が、それらしく聴こえます。いわゆる空気をゆるがす雰囲気さえ。少し前に話題になっていたC38バロンは、本当にバランスよく聴こえ、パソコンを通しても特徴があらわです。

絵をカメラやスキャナーで複写した結果と似ています。出版でがっくり画質が落ちても、核心の芸術は消えない。情報欠落は些末な部分からです。もちろん商品価値としての画質は、売れる売れないを左右します。画質アップは常に重大関心事です。でも芸術性はそこじゃない。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?