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日本で民主制は根づいていないと言われますが、実はその逆です。江戸時代から民意は比較的通っていた面があるし、天皇の位置づけもうまくはまり、さりげなく民主的に近かった。それよりも現代になってから、新たに民主制への理解度が下がった感じが強いのです。

認識不足のひとつは「多数決の原理」です。本来のルールは、少数意見が優先的に通りはせず、退けられ切り捨てられるのが正当です。利権を取り合う場として間接民主制の代議士を立てる選挙制度があるわけで、その理解が日本でできていません。

棄権者は利権のゲットを捨てたので、分け前が減らされます。棄権者は投票した者によってカモにされ、搾取され人権侵害を受ける道理です。票を入れた者は自分を守ることができ、棄権者の生命財産を奪う法律を通す権利が与えられるわけです。

「選挙へ行っても行かなくても同じ結果だよ」は、行かない者の願望にすぎず、実際には五年十年とたてば、投票常連組の私腹を肥やす社会にすっかり変えられます。棄権常連組は生命財産を奪われる被害者の立場に追いやられ、時には命を断つハメに。

日本では棄権者は非常に大きいボリュームで、これこそが数の力なのですが、棄権することで利権を一切放棄して、投票者たちの尻の下に敷かれるのを容認した意味です。著者は美術分野でも、全国区の利権団体をつくりたいと考えています。美術界の内戦をまずやめさせて。

職場で「わが社はこの候補者を応援します」と聞くことがあり、正しい民主制の行動です。「政治家とつるんだ利権政治は悪だ」と言い出す声は間違い。国づくりを丸ごと私物化させないために、国民全員にどれかの利権団体に所属させ、損するだけの奴隷をなくすことが適切です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?