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最近、高齢者が多く集まる場所に顔を出したのですが、真っ先に思ったのはこれでした。「市の中心街をつくったのがこの人たちだ」と。人類も生物である以上は、今日よりも明日が繁栄するよう子孫に宝物を残します。ひとつが都市。

宝物はお金だろと考える人は、別に馬鹿とか無知ということでもないのですが、よくある間違いです。というか嘘を教えられています。子孫に残す財産とは、社会基盤、インフラストラクチャーです。

たとえば私たちが水道の水を飲むと、腹を壊したり熱が出て倒れ、赤痢や腸チフスで死亡するようだとまずい。現実には水道の蛇口からジャーと出した水が、そのまま「おいしい水」に相当する地域が日本中に多いのです。安心安全を確立済み。

これはご先祖が各地に大池やダムを建造したり、徳川時代のように川のコースさえ変えて、さらに土中にパイプを埋め、点在させた公共ポンプ室で送水しているからです。私たちよりも先に生まれた誰かが、手間暇かけて完備させたのです。その時に使ったのがお金でした。

誰のお金を?。政府が発行したお金です。無から有へと刷り足したお金です。つまり、水道を整備すればするほど、工事費用分だけ国内のお金は増え、国民は富裕化したのです。工事するたびにお金が増え続けて、問題はないのか。あります。

増えたお金で買う商品や遊ぶサービスがないと、お金はだぶついて用なしになり、増やすたびに価値が急落します。そこでお金の使い道を用意します。それがマイホームや車や電器、家具に望遠鏡や楽器や釣り具や本や雑誌。博物館や動物園も。全方位が内製化できれば経済大国です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?