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すでに知られるように、戦後の日本人は左翼思想を叩き込まれました。共産主義思想がまず支持され、その後アメリカのマッカーシーの赤狩りで逆転して反共思想へ。反ソが基本で今に続きます。日本人を左翼思想へと洗脳した作戦のひとつが、進駐軍による焚書です。

日本中の出版社、書店、図書館などから特定の本を没収し焼却し、読み継がれるのを阻止して日本人の脳内に情報を入れまいとした歴史です。年月経て調査が進むと、どんな本が連合国に不都合な内容だったのかが分析され、再出版されてAmazonに並んでいるそう。

意外でなく納得できるのが、今日のビジネス書のネタに多い織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らの海外活動、国際外交の記録文書でした。そんな先人の歴史を消した動機は、日本を含むアジア国を列強の植民地にさせなかった史実と功績を、後世に伝えさせない目的でしょう。

連合国の頭を悩ませたのは、過去の日本が外国に温かく振る舞い、色々と援助してきた歴史でした。暴力的な国民性が戦争を起こした筋書きに合わず、正確な日本人像は不都合な真実です。今でも海外から来日した人が、極悪なはずの日本人像と合わないと指摘するわけです。

たとえば日本は19世紀に「人種差別禁止」を国際連盟に提案しますが、植民地や人身売買をやり続けたい強国に却下されます。こうした日本の善行は「日本は悪の枢軸だ」論と整合しないので、日本のよい子ぶりを暗示させる古文書を焼き払うよう判断したわけです。

興味深いのは『真珠湾』の本です。戦中に米ルーズベルト大統領が調査した真珠湾攻撃の記録で、早くから米側が攻撃を察知した記述があり、その和訳本をも焼きました。焚書する側が書いた本も焚書したという。美術でいえば、ヒトラーの『退廃芸術展』を連想させます。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?