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世界には自分と見かけがそっくりの人があと2人いて、計3人がほとんど同一人物に見えるという説があります。これを聞いた方は、疑問に思われるかも知れません。なぜ20人や1700人ではなく、わずか3人なのか。

それは一人一人の顔が非常に異なっているからでしょう。スポーツ選手なども集まってみると、ウリ二つの人はほとんどいなくて、互いにかなり違う顔です。一人を見ていると納得がいっても、別の人を見るとものすごく違います。日常的であれ、奇妙な体験です。

もし似ていると、普段からとても困ります。毎日人まちがいし続けて、帰宅した家人がニセモノのような気がしたり、相当にストレスがたまるでしょう。もし神がいるのなら、見分けやすいように顔がそれぞれ違うようにしたと思えます。

逆にお互いに顔をよく見て暮らしているから、脳が細かい違いに敏感になり、分析力が身につくよう発達したとも考えられます。人々がもし互いの手を見て暮らすならば、手の違いに敏感になって細かく見分けるようになる説です。手相占い師がそうでしょう。

この説は美術鑑賞にもいえて、普段から作品をよく見ている人は細かい違いを見分けて、別作品と受け取る着目が細かいわけです。普段見ていない人は、十把一絡げに「みんないっしょ」となるでしょう。

別に美術に限らず、「クラシック音楽は皆いっしょ」「ロックも同じ」「ジャズも」という人がいるなら、音楽と縁遠い人とわかるわけです。人生の隠れた目標に、物ごとの違いがわかる人になりたい願望があり、芸術がわかればいいなという思いも多いのかも知れません。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?