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報道でよく耳にするのが「技術革新の産業に政府が支援して、イノベーションを起こして経済成長させよ」の声です。この思想が「失われた30年」を生んだ失敗の巻なのに、今も同じことを言っています。

「選択と集中」を国策とするのはなぜ間違いか。競馬の勝ち馬はレース前には不明だからです。どれが勝つかわからないのに賭けても、賭け事です。国にとっては当たりを多く出せばよいから、全産業の全企業に支援するのが得策です。EV車とHV車と水素車と燃料電池車もそう。

「支援コストを削減するために、ヤマをかけて資金を集中せよ」は間違いです。国だけは通貨発行権を持ち、国が1兆円出すコストは1兆円でなく0円です。企業が出すなら1兆円でも、政府は無料。これをアメリカは知っています。

Windows95以降、1998年頃から本格化したアメリカITのイノベーションは、企業努力やアイデア以前に、米政府が軍事予算でベンチャー企業を支援しました。通貨を増量すればイノベーションが起きやすくなるし、ばらまいた金額だけGDPが上がる計算です。

日本的な発想だと「ばらまくお金が惜しいし、役立たない企業が延命して、お金を持って行かれて腹が立つ」「だったら役立たない企業をまず滅ぼしてから、役立つ企業だけ選んで投資せよ」。この優生思想を中心とする国費節約で、すでに33年失いました。

そっくりの方法が、日本美術界の公募コンテスト展です。主催者が勝ち馬を先に決め、負け馬を失格にして家に帰します。鑑賞客は勝ち馬だけに接し、負け馬を見ない「選択と集中」です。この権威主義では創造物が出にくいから、他国の展覧会は検閲なしの販売会なのです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?