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「話し相手があくびをすると腹が立つわ」という人がいました。あくびはたいくつな時に出る不真面目な態度だと解釈して、腹が立つという。その人は「夜に家がミシミシ鳴るのは幽霊のしわざでしょ」と長く思っていたそうです。

夜の家鳴りは、気温が冷えて、昼の暖気で膨張していた建材が収縮し、ずれる時の摩擦音です。晩秋の曇天で、急に日光が差すと盛大に鳴ります。著者がこれを子どもの時から知っていたのは、小学校低学年の時に親が買ってきた二冊のシリーズ本に書いてあったからです。

その本だと、あくびは眠気と関係があり、酸素不足の時に起きやすいと言われ、まだ確かなことはわからず今後も研究が必要だとありました。それから何十年もたちネットで調べると、今も同じような説明で諸説あるのです。

その本も当時の説を書いているから、人魂の説明は間違っていました。2000年代になって、「ひとだま」は「セントエルモの火」と同一の現象とわかり、つまり積乱雲の下で起きる放電現象です。電気のいたずらでぼおっと青白い炎が燃えているように見える現象。落雷の原理です。

墓地のリンやメタンガスではなかった。なぜ墓地で多く見られたかは、著者も体験があります。夜一人で長崎市の大きな墓地の中を歩いたことがあり、きつねにつままれてもわからないほど真っ暗に近いので、少しでも光るものがあれば明るく見えるのです。

さて、あくび。興味深い説は、寝てはいけない重大な時に出やすいというもの。睡眠不足には違いないけれど、顔を合わせた相手が重要だからこそ、頭をはっきりさせるための人体の反射だという。意味が通説とは逆なのです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?