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小説などは別にして、学術系や知識系の読書は、論理矛盾をかかえています。知識不足だから、知識を得るために本を読むわけで、知識不足で意味を読み取れない悪循環が起きます。そこで同じ本を何度も読み返したり、回数を増やしたり類似書籍を多く読んで理解します。

この時、脳は想像力を発揮します。たとえ話から類推したり、話が飛んだ部分を連想で埋めたり、三段論法で答を出したりもできます。哺乳類でも一部にしかできない創造的な思考が、ヒトだけが断然強力です。

読者は謎解きクイズに次々と直面しています。一冊だけ読んでもわからない場合も多く、似たような本を読むだけでも成果が大きい。何冊かの書籍の内容を突き合わせれば、双方の言いたいことがスッと見通せることもあります。

おそらく美術鑑賞でも、同じ作品を何度も見る意味は大きいでしょう。海外の美術館で見た後で、同一作品が日本国内展に出ていることがあります。時と場所によって、何となく違う見え方になることでしょう。

類似作品をあたるのも、理解が広がる近道です。正反対の作品を見るのも効果があるでしょう。結局はたくさん見ればどんどんわかっていくという、当たり前の現実に行き着きます。なーんだという結論で、机上の論ではやっぱり無理なのです。

著者は海外遠征展の募集担当で、ドイツのある美術祭でオープンギャラリー出品を年4回分募りました。最初の1回に出品が集まり、3カ月後の2回目には1名だけ応募があり流れました。予想どおり。あちらはアート三昧が恒常化し、日本は一過性です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?