fc2ブログ

-
全体主義とは、一思想で社会を統一する動きを言います。反対語は個人主義で、個人主義の反対語は社会主義です。秩序と調和を求める日本の道徳に社会主義的な面があるせいで、日本人は混乱するのです。

平成日本の全体主義は、緊縮財政と消費税増税で起きました。1929年の世界大恐慌以降に世界は激しく貧困化し、日本で若者が国の改革を望んだ2・26事件から二次大戦へ続いた、あの時代をトレースしているのが令和日本です。その表れが「違うことをするな」。

昭和の日本は差異化や個性化のブームで、番組は独自の切り口と論調の合戦でした。しかし平成からの日本は、各テレビ番組で同じ事件を同じ比重で同じ論調で語る時代に変わりました。差を消した。穴場狙いや、裏をかく、みんなと違う切り口が排除されていきました。

その頃に同時並行していた思想が「株主の利益を最優先にしよう」式の新自由主義経済でした。株主はテレビ番組のスポンサーのさらに上位だから、ずいぶん露骨な持って行き方だったのです。

20世紀の全体主義の典型がファシズムとナチズムとされ、代表的な手法が国民投票でした。自由な意見を出し合うかに思えますが正反対です。宣伝省がスローガンで国民を洗脳してから投票させるから、全員一致です。皆の一体感が神人間を生む仕組みです。

ファショとは「事大主義的な単一思想」であり、十人一色が基本です。下地が貧困だから、知識人は仕事を得るため御用学者となる。テレビのカリスマご意見番たちが、禁句を言わないよう注意深いのもそうです。日本の禁句は他国で常とう句の「減税」です。
関連記事
スポンサーサイト



現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?