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高齢者が保守的になる理由は、人生経験を通して世の原理を知るからだと推測できます。ここで言う保守的とは、安定した国家基盤を守る意味ですが、もうひとつの大事な法則である「民族の変身はできない」事実を思い知るからと考えられます。

たとえば平成令和の日本改革は「昭和を捨てて日本をリセットしよう」です。日本人の国民性を根底から変えて、欧米ふうの性格になろうとしました。互助の精神を捨て個人主義に徹し、貧富の差を広げて格差社会に変えて。草食系をやめて、肉食系になれと。DNA改造願望です。

国家のまとまりの最重要なキーである言語を、日本語から英語に変えれば世界に並ぶという、勘違いの妄想まで炸裂。日本語は微妙すぎてあいまいだから、単純ではっきりした英語に変えれば、意思決定もスピードアップし、てきぱき割り切って結論を出せると。

改革がぐずぐず進まない老害が目に余るから、高齢者が生きづらい世に変えることで、じゃま者を消す意図もあります。国民に安定した生活を与えないよう、常に飢えた状態へと貧困化させれば、国民同士が闘争を始めて鬼になり、世界的な製品やイノベーションが生まれる期待です。

結果は「失われた30年」。1997年から経済が失墜し国力低下、25年のデフレ不況。他国から歴史と領土を攻められ、戦争に巻き込まれる過程です。独裁とファシズムと全体主義へ向かう、いつか来た原理どおり。与党副総裁は、日本は戦争に入る可能性があると警告しました。

しかし日本がイノベーション続きの『ジャパン・アズ・ナンバーワン』は、大阪万博からまだ9年。年功序列や終身雇用や互助で一億総中流の日本が世界をリードした1975年(昭和50)、エリザベス女王が来日し日本を絶賛しました。その昭和を自己否定した日本は今ボロボロ。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?