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日本で増税を約束していた政党が参院選で圧勝し、消費税を無限に増税する議論に入っています。35パーセントが終点と言う声がありますが、100パーでも200パーでも行きます。なぜ日本だけ消費税を上げ続けるのか。世界で日本だけが増税なのか。消費税を上げるからです。

「えっどういうこと?」。当たり前の理屈です。日本以外の国は、財源は公債と称するデジタル債券、つまり政府貨幣をいちいち発行して出費にあてる財政手法です。なので国の出費がやたら増えるほど、富裕化が進みます。1973年から世界が採用するイングランド銀行方式です。

管理通貨制度と呼びます。これを日本国内では今も理解できず、19世紀の金本位制で運営しています。だから日本だけ財源は税金です。重税で可処分所得が減り、当然ながら経済衰退します。33年目のデフレ不況を「失われた30年」と欧米国で呼びます。

管理通貨制度では、税金はデマンドプル型インフレ率が過度に上がらないよう、景気を調節する機能です。税率を上げ下げして調節するから、他国に税額を増やしたい願望はなく、日本だけが税収最高記録を求め、無限に増税を続けています。国民はチンプンカンプンの受け身。

しかも現代の税金は通貨の廃棄(新規公債発行と相殺)なので、増税で通貨を捨てすぎて金欠になります。金欠を理由にさらに増税する以外にない。この悪循環の起点が、税金を財源とする勘違いの妄想なのです。人類未踏の25年のデフレは、一億総発狂といえるレベルか。

この不合理に気づいた国会議員が徐々に増えたものの、陰で言います。「増税は間違いで減税が正解と頭ではわかるが、先輩議員が増税したのを取り消す裏切りはできない」と。老害の主人公は後輩の若者だった。恩人への忖度で芸術の意味を曲げるケースを連想しました。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
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