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日本で『山梨キャンプ場女児失踪事件』のニュースが続きます。コロナ前の2019年9月に起きたので、2年半以上たっています。SNSの集いで家庭から来ていた女子小学生が、林の中で行方不明になり、警察・消防・自衛隊が連日山中を探し回れど発見できず。

事故より事件のように言われるのは、部外者にとって奇妙に思えることが多いからでした。行方不明の直前の女児を見た人の声がない点など。行きずりや計画的な誘拐事件や、人身売買説もあるほど過熱し、犯人はこいつだとネットに流し逮捕された者もいて。

ただし、ひとつ出ていない推測があるのです。幽霊に引き込まれたり、さらわれ危害を加えられた説です。誰も言い出しません。言わないのは何を意味するのか。真剣で本気な場では、誰も幽霊など信じていないことを意味します。架空の創作だと思っているからです。

幽霊が子どもに何かした可能性を、皆が排除しています。あるいはそうかも知れんという確率はゼロ査定されます。「今それどころじゃない」「冗談言ってる場合か」とばかりに。つまり幽霊談議は、最初からエンタメ寄りとわかります。ホラーの場合と、いやしの場合。

ここに芸術と似た含みを感じています。本当の芸術は、誰かを本格的に痛めつけ、傷つけ、失墜させる主張とは違うのです。芸術はどこかから娯楽の要素が入るもので、行くところまで行きはしない。

民族や宗教や思想に対して打撃を与える、政略的なアートはインチキです。あるところから「なんちゃって」で流れ行くのが正統。だから総理大臣の顔を踏むアートは白けます。有名人の悪行も芸術的に組み立てるのが正統で、芸術は嫌がらせやウサ晴らしとは距離を置くものです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?