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バブルがはじけ銀行の土地担保が目減りした後で、日本国民はある知識に目覚めました。「家庭も国も実は同じなんだ」と。「家庭と同じように、国もお金を使えば底をついて破産するのだ」と。日本国民は目からウロコで腑に落ちて、我が国の危機を共有しました。

ご存じのようにこれは真っ赤な嘘で、家庭と国は全く違います。家庭で円を発行すれば通貨偽造の刑事犯罪となり、3年以上から無期懲役です。国は逆です。政府は通貨発行権を持ち、円を必要なだけ発行して国民に渡す、権利以上に義務です。政府の仕事はお金の出版です。

家庭が100万円の収入で120万円使うと、破産します。国は100兆円の予算で120兆円使うと、オーバーした20兆を経済成長と呼ぶのです。通貨を多く発行したから。他国が経済成長する中で、日本だけが経済衰退中なのは、日本人だけ知識があべこべだからです。目からウロコで転落。

アメリカが裕福なのは、ドルを多く刷り足しているから。注目したいのは、刷り込みと呼ぶ心理現象です。脳内が白紙の人が最初に吸い込んだ知識が嘘なら、10年や20年では呪縛が解けません。自分は嘘の呪縛を受けていないかの不安も出てきます。

子どもの頃に最初に覚えた知識が、もしあべこべの嘘だとすれば、どれだけ反社会的な言動を自分がやるかの不安です。「子どもの頃に読んだ本は大丈夫か」という恐れが当然あるわけです。

著者は自分の言葉で説明がつくまで整理しないと信じない人間ですが、それで対抗できないほど嘘は巧妙です。一番片寄りやすいのは、歴史人物の評価でしょう。たとえば英サッチャー首相は、世界戦争が起きやすい方向へ、ワールドワイドな貧困を強いた方でした。実は悪の味方。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?