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「不気味の谷現象」。著者はこの言葉自体は覚えがなかったのですが、現象はよく感じていました。これは人形などをつくる時、雑な造形からだんだんと本物の人間に近いものになるにつれ、順当に好感度が上がるその途中に起きる不思議です。

より本物に近づけると、あるところで急激に嫌悪を感じ、しかしもっと精巧になるとまた好感度に戻る現象です。これは1970年代に出された仮説で、それを2015年に海外の学者が検証し、学術的な科学的な現象として認知されはじめたという、スローな話題です。

これは美術で人物画を描く時に問題になってくるもので、参加者の絵画を販売する経験則で感じています。抽象画とは違い、具象の人物画は顔と目で売れる売れないが左右されると、すぐに気づきます。

しかし好感度がよい顔なら売れる法則でもないようです。一口では言えないのですが、アーティスティックな顔というのがやはりあるのです。「らしく」作るというのは、それはそれでノスタルジー的なベクトルだから、抵抗もあるにはあります。

この分野に関して、絵画を売る中でどう整理できるかを考えています。そして、この話題とほぼ同じ頃に知った世界美術の実態が、変顔アートの流行でした。「芸術は快適であってはいけない」という歴史的審判があり、どうもそこに引っかけているようなのです。

顔を変に歪めて描き、その嫌な感じを「だから芸術なんだ」と説得力を持たせる。言ってみればシャレ的な、つまりダダ運動タイプの具象人物画というのが内外で流行っているようです。それが通販にいくつもあったのですが、売れていませんでした。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?