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芸能人はしゃべる商売なので、ユーチューバーになっても楽しい動画が多いのは確かです。そして意外に大きいのが、言葉の発音が明瞭であること。芸能界と無関係のユーチューバーは発声では不利です。

芸能タレントは、ほとんどが芸能スクールや俳優学校に通ったはずで、最も基礎的な発声練習はかなり積んでいます。「あえいうえおあお、かけきくけこかこ」などの、高校や大学の演劇部も毎日続けている訓練も受けていて。

しかも立ち居振る舞いと並び、歌や語りも一通りやるから、動画が聞き取りにくいストレスがありません。一方、しゃべりが素人の動画は声が聞き取りにくく、かんじんの決めゼリフでキーワードが聞き取れないとか、聞き耳を立てて聞くしんどさがあります。

これと似た現象は画家の絵にもありそうです。絵は自由に勝手気ままに描いてよいのですが、素人のしゃべりみたいに発音不明瞭で、やりたいことの核心が引っ込んでいるとか、見せ場と脇役の声量が逆だったりが起きがちです。

これは他人が指摘し矯正しないと、直らない場合もあるでしょう。直さないなら素人画どまりで、海外で苦戦します。「相手に伝わらない物をつくる自由もある」てな理由づけは、やりたいことが不発に終わるなら失敗作です。「それも自由だ」はもう無理。

線を多く引くつまらない訓練も、駆け出しの頃は必要かも知れません。その部分は好き勝手よりも訓練がものを言う例として、こういう基礎的な次元の問題も美術にあります。声が前に出てよく通ることは、全ての表現物でかなり決定的です。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?