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最近、アメリカ議会からの質問に対して、米軍がUFOに関する報告を行いました。その正体は当然ながら、軍事大国が開発中の秘密兵器として扱っています。しかし日本人は軍や戦闘にまず関心がないこともあり、宇宙人の話だと受け取ります。関心がすれ違っています。

宇宙人はきっといるという主張の決まり文句が、「宇宙はこんなに大きいから」というもの。「これほど広い宇宙に、僕らが知らない生物がいてもおかしくない、生物はざらにいるはずで、地球に来ていても不思議はない」という意見が多い。

この論理は一見科学的に読めても、本当に科学的に考えると無茶です。というのは、生物発生の仕組みを確率計算してみると、宇宙はあまりに小さくて、生物が生まれる可能性がほとんどないからです。生物を生むには、宇宙は狭すぎます。

情に流されるなら、「ならば地球に人類がいることはどう説明がつくのか?」となるでしょう。ゴキブリとは違うにしても、宇宙に30倍は知的生命体がいそうで。説明がつかないから、あげくに創造論という宗教的神話が根強いのです。神が生物をデザインしたという説です。

よく「地球の生命は宇宙から来たのだ」と、神みたいな口ぶりを聞きますが、それなら宇宙の生命はどこでどうして生まれたのか禅問答に陥ります。著者の本では生命誕生が芸術の起源と共通し、一個の恒星が一個の生命を創造する挑戦者となる説を唱えています。

鍵はカオスで生じる奇妙な物理現象で、各種の力が目的を持つかに観察されます。米軍もNASAも兵器の文脈で話し、日本では宇宙生物の文脈で受け取るすれ違い。このコメディーで、宇宙人のイメージは異民族が領土に侵攻してくるメタファーになっています。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?