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「エコーチェンバー現象」の話題がネットに増えています。群集心理を意味する流行語らしく、思考が近い人がSNSで意見交換するうちに世界が狭まり、片寄った考えを常識だと思い込み、正論のつもりになる反社会的なコミュニティー現象だという説明です。

典型としてあげられるのが、ツイッターでのし上がったトランプ大統領です。アメリカで突発した認識共同体の歪みで説明されています。本来なら落選すべき者が、SNSのエコーチェンバー現象に乗じて、間違って勝った問題ありのケースだと言われます。

しかし著者はエコーチェンバー論の多くが、エコーチェンバー現象だと感じます。第一に、小集団側が間違っている前提で説明しているからです。価値の相対性という視点が欠け、何が正しいかを論者が知っているかのように語っています。主流を支持する勝ち馬乗りと違わない。

ガリレオはどこに収まるのか?、センメルヴェイスは?、ゴッホは?。常識的な従来の多数派が、時の審判で敗れ去る例はまれでもないのに。日本の学校の校則で、校長や教頭の取り決めが脱線していたとされた例もありました。わずかな生徒の訴えが勝ち残った。

過去の日本でも、国民がいっせいに間違った国難が何度も起きました。たとえば東日本大震災の復興特別所得税。今も続く平成大不況も、国税とは貨幣の削減ゴミだと知らないマジョリティーが自滅した軌跡です。デフレは国ぐるみのエコーチェンバー現象。これ別名、全体主義。

ネットは「テレビや新聞は世論を操作している」と批判してきました。エコーチェンバー論は、それらのオールドメディアがニューメディアに反撃するネタに使われているようにみえます。嘘を書く自由と、本当を書く自由の対立が起きているような。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?