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芸術とは何かの説明で、常にある壁は言葉の限界です。抽象思考が難しい生物レベルの限界もありますが、それ以上に言葉が生むトラブルが、怖いほど堅固に理解の壁をつくります。

最近のネット記事に「国の借金が1216兆円に増えた」がありました。少し前なら、借金をつくった国会議員や官僚への批判が投稿欄に並びました。ところがコロナ禍を経験済みの国民は、2021年の今「国の借金の危機は嘘デマだ」と続々と書いています。国民は進化を始めた。

「国の借金1200兆円、国民一人あたり900万円」は、フェイク報道だと国民は見破っているのです。ところがさらにコメントを読むと、見破った国民もまだ部分的に誤解しています。それが「借金」の語です。

国家財政を理解し始めた国民たちの大半が「国の借金ではなく、政府の借金だから、何らの危機も日本に存在しない」と言っています。しかし危機がない結論は正しいにしても、「政府が借金している」という自信たっぷりの部分は間違いです。政府は借金などしていません。

国の借金とは「ガバメント・デト」の誤訳であり、「自国通貨発行合計累積残高」です。政府側のバランスシート、貸借対照表の貸方欄に記入します。この赤字記入を故意に借金と偽って、日本人を脅す虚言です。企業や技術特許や国土を投げ売らせるレントシーキング、振り込み詐欺と似た手口です。

国も国民も政府も、借金していません。冷静になれば「政府が政府貨幣を新発行する時、誰から借金するの?」「なぜそいつは事前に日本円を持ってるの?」となるわけ。画家が自作版画を出す時、その版画を他人から借りないのと同じ自明の理。この秘密は財務省サイトになく、著者が詳しく説明しています。ネットではたぶん世界初です。

→ 国債発行の複雑な手続きはなぜ必要?
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?