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陰謀説がおかしい話ではなく、陰謀説批判がおかしい話です。陰謀説をアホだと批判するブログや動画に、納得できない部分があります。謀略や虚で人々をはめる工作活動は、人の世に多くみられます。陰謀と陰謀説の違いや定義も含め、著者は疑問を感じてきました。

そう難しい話ではなく。「陰謀説アホか」と一笑に付されるタイプは、縁遠い者の主張です。たとえばNYの9.11テロは芝居で、ジェット機でなくアメリカ軍が小型水爆を仕掛けてビルを壊した陰謀説があります。現地へ行ったこともない人たちが、これを訴えています。

ワールド・トレード・センター・ビルを担当したミノルヤマサキ設計事務所の所員や、水爆設計士や航空工学のプロが言い出せばわかります。全く縁遠い畑違いのフリーライターが言い出すから、児童向けに本を売る商戦と理解するのが妥当なのでしょう。

「中国の月ロケット着陸はCGにすぎない」の陰謀説も、欧米の宇宙開発事業の現場から出た説ではなく、日本の出版社が言うから説得力に欠けます。一方で拉致事件は、インサイダーの亡命工作員が告白し早く事件化したので、「拉致は本当だから、9.11陰謀も本当」は短絡です。

著者は、遠い部外者が騒ぐタイプを「大規模陰謀説」と名づけました。大規模とは大勢が結託して芝居し、永久に黙っている謀略です。大規模だと秘密保持は不可能で、暴露する造反者が続出します。大人の目に、大規模な謀略の犯罪はフェイクとわかります。人は口が軽いから。

一方で小規模陰謀は美術にも多く、海外で日常茶飯といえます。本書でも触れていて、複数の業界が役割分担するプロジェクトとして、画家のランキングを相場で操作する手が昔からありました。欧米のファンドが新人の絵を投機商材として、高額取引を芝居して実績をねつ造します。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?