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著者の本は、美術がわからない、理解できないその視点を変える突破口を並べたものです。ところが「わからない」「理解できない」の現象が起きる理由が問題です。わからないのは頭が悪いから、馬鹿だから式の世間一般の通念は現実と違うのです。

人が物ごとがわからない、理解できない最大の理由は、知識を持っているからです。何もない白紙ではなく、すでに情報が脳内を占有しているからです。先に得ていた知識が間違いだと、後で正解を知っても認知的不協和が起きます。何も知らない人にはない、固い壁がある。

最初に覚えた知識は刷り込みとなり、洗脳効果を発揮します。間違った知識で理論武装や人生設計していたり、教官となり生徒に教える立場になれば、後でそれ嘘だよと言われても理解を拒絶する心理が生じます。先入観が立ちはだかる現象です。

典型がコペルニクス的転回で、地球が中心なのは嘘で、実は太陽が中心だとする逆転の理解に、人類は350年かかりました。著者がさらに劇的とみるのは、世界の姿がテーブル形かボール形かの理解です。アメリカには今もテーブル形の信者が多く、教育界で裁判も起きています。

「球形の大地に人が立つのなら、裏側の人は逆立ちを強いられるだろ」「足の裏に粘着でもないと落下するだろ」「世界が丸いボール形だなんてあまりにも非常識だ」の感覚が壁となります。「お金とは出し放題の情報である」「税金は財源ではない」について行けない壁も同じ。

知識が白紙の人は、当たり前の道理としてスッと納得できます。ところが「税金は財源だ」の嘘を先に叩き込まれた人は、家計簿になぞらえた妄想を脳内に構築済みなので、洗脳が解けない。人はなぜ本当のことを理解できないか。理由は、先に嘘を教わる情報の順番なのです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?