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ドロップシッピングという通販方法が出始めた頃の話。ドロップシッピングにはデザイングッズ型と市販商品型があり、後者はアフィリエイトと違わないとよく言われました。一方デザイングッズ型は、デザイナーが自由参入して入稿し、プリントグッズを客が買う方式です。

2011年の3.11の大震災からの復興で、チャリティーTシャツ募集が流行りました。大金を寄付する歌手やタレントの陰で、著者もチャリティーTシャツを4種描いて、激戦の中で少し買ってもらえました。製造業者は寄付せず、デザイナーのロイヤリティーを全額赤十字に寄付します。

比較的売れたドロップシッピング通販サイトは、日本初のふれ込みでした。しかしデザイン入稿ソフトは、回りくどい操作のインターフェイスで、バグも多く光通信でも途中で動かなくなる重さでした。つぎはぎの建て増しプログラムだから、手をほどこせない状態が気が重く。

ユーザーからの改善要望に対して、デフレ不況で売れないから費用がないとも言えないだろうし。便利にする資金がない悪循環で結局身売りとなりました。買収した企業がシンプルなサイトに取り変えると、パタッと売れなくなりました。重ねてリニューアルしていましたが。

プリントTシャツもアート版画の一種で、消費者の可処分所得が少ない限り、どんな精神論で叱咤激励しても改善しません。美術品もデザイン商品も、イノベーションと同じことで、インフレ好況の国で発達して、デフレ不況の国では衰退あるのみ。

「政府がお金を発行すれば日本は破綻する」のカルト真理教のせいで、親が食事を与えない子どもが天に召されるように、ドロップシッピングサイトのイノベーターは資金を干されて昇天しました。倒産ではなく、会社解散のかたちで最近またひとつ撤退メールが届きました。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?