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新型コロナが世界を変えた初期の事件は、横浜港に着いたダイアモンドプリンセス号でした。以来、二次曲線的に感染数と犠牲者数が増えて、グラフでは収束や飽和の語は出ません。すごい加速度です。

欧米ではかなり早くに、新型コロナ陰謀説が出ました。「ないのにあるかのように偽り、世界を混乱させた」と言い出す陰謀説です。日本でも政府や医学界を敵視し「いいね」を集めた動画がありました。「病気は医者が儲けるでっちあげ」式の陰謀論は、貧困層で大人気です。

Facebookは「COVID-19を否定したり、対策はやめよと読者を説得する投稿は削除する」と広報しました。そんな一方で「コロナなんて実在しない」と主張した者が、自分が感染してこりごりというケースが現実にあるのか探してみると、やっぱりありました。

アメリカで陰謀の賛同者が集まり楽しむ大パーティーがあり、参加した30歳の男性が感染したという。集中治療室で瀕死となり、終末が確定し死亡した後です。彼が死の床で述べた言葉があり、「俺はだまされた」とやはり言っていたのです。

しかし「俺が馬鹿だった」と自覚はしても、弱々しい悔しがり方です。凶器での殺害とは違い、心身衰弱で生きる希望の灯が消えているから。日本国民が一度貧困に落ちて、先進国に戻る向上心の灯が消え、現状に甘んじ貧困に親しもうとする今のメンタル崩壊と似ています。

先輩にだまされ不幸になっても、順応したせいで自覚できない現象は、芸術分野にもあります。「既存作品に似ないのが芸術」か「既存作品に似るのが芸術」かで、いまだに美術家も鑑賞者も迷っています。だまされた時点で手遅れになるほどでもない分野ですが。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?