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2年近く前に競泳の女子選手が突然重い病気になり、女性キャスターが言った「神が試練を与えた」の話。ネットで炎上しましたが、「人生の試練」は昔から広く言われてきた解釈です。選手の才を強調する裏返しの意図はわかりますが、精神論的な古い迷信です。

天は二物を与えた、与えないなんて感覚は、新世代にはないでしょう。運動能力とルックスに加えて、歌もうまくて抽象画も描けても、各要因は互いに関連するわけもなく。独立した確率なのはわかりきっていて。

古い感覚では、ある分野の才人が他の分野が苦手だと、納得できて安心できるわけです。一人の上手と下手を合計すればゼロ値をとる、一種の公平の美学です。もちろん現実は、長所や短所が片寄って不公平なことが多く、著しい不平等が宿命です。

一人の長短は相殺されトータルがゼロになる的な迷信は、日本経済で起きています。政府がお金を発行すると国民は幸福になり、その罰としてツケを払うという迷信です。子孫がツケを払わされるという作り話が、国民を激しく洗脳しすぎて、日に日に日本を壊しています。

本当はこう。国をまかなうお金は、毎年発行する自国通貨です。ただしお金が増えすぎると価値が下がるから、間引いて回収する役目が徴税。この説明は日本の社会科の教科書には虚偽が記され、そこに「何ごともトータルすればゼロ」の道徳が混線して、嘘の通りがよいわけです。

主要国で中華人民共和国だけが経済が伸びているのは、人民元を正しく大量発行しているからです。適度にだぶつくまで増やせば、保育所も航空母艦もヒョイヒョイ作れると知っている国です。神の試練を信じずにメカニズムを重んじる強さに、日本は圧倒されています。
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Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?