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大阪都構想はナチスの手法を多用しました。短く単純な標語、具体的な説明のない美文、敵を強調した扇動、議会が住民投票に投げる直接民主主義など、ヨーゼフ・ゲッベルスが率先した作戦を練ったブレーンがいます。看板に偽りありで、都にならない単なる市の廃止でした。

「メリットだけを言うのは、デメリットがひとつもないから」「反対者は自分がかわいいだけの既得権者だから放送禁止」という調子。これが信認されると、嘘をつき放題のモラルハザードと、ポピュリズム選挙が一般化する懸念があったのです。

大阪経済が伸びない原因は、デフレ不況です。円の発行不足で経費削減して起きる、デフレスパイラルです。1997年4月1日に始まる緊縮財政と消費税増税の影響です。しかし大阪だけは、東京一極集中で大手企業の本社が東京へ移った、もうひとつの国策の影響もあります。

大阪都構想の標語「既得権者を排除せよ」は、「他人の足を引っ張る」の地が出ました。が、目にとまったのは賛成派の次の訴えでした。「老人が若者を妨害している」。一般に年輩は、歴史の継続、伝統の秩序、無形資産の受け継ぎを大事にします。

それが害となった現象は、美術業界にありました。著名な文化人たちがモダンアートを折々に悪く言い、美術全般への嫌悪感情として定着していきました。大阪を分断する騒ぎでも、大阪地方の全体像が悪イメージで行き渡り定着していくみたいな感じか。

美術の分断は残っていて、たとえば離島の現代アートフェスティバルです。皆の住む街には来て欲しくないから遠ざけていて、遠島を申しつけられたかっこう。日本で芸術は冷遇されすぎだと若年層は気づき、制作環境を求めて海外へ出るケースが増えました。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?