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欧米ではヒトラーを論じるのはタブー同然です。高速道路網や国民車や福祉など、好政策も多かった政治家だからか。ベルリン五輪の実績なども、遺体の山を築いた凶行を薄めかねず、感化される若者が増えるからでしょう。

ヒトラーには正常思考と、健全で真っ当な面が多いのです。ヒトラーの真の恐ろしさは、正論に聞こえる単純化したスローガンです。短く簡単で、頭に入りやすい標語。彼がメジャーの人気者だった意外性で、現代の常識人たちは誰が今のヒトラーなのかを間違います。

ヒトラーが独裁者で暴君で、世紀の嫌われ者だ的な先入観では、的に当たりません。彼は当初は素人的政治家とみなされ、途中からヒーローとなり愛されました。彼が愛された理由は、敵を明言して攻撃する勢いでした。その割り切りに、国民は胸がすく快感。

「この連中の既得権で皆は貧乏になった」と力強く言います。既得権を憎む気持ちが、ヒトラーを愛する気持ちへ向かいます。「この地を良くするのが私で、反対者は悪くし、どちらが正しいかは明らかだ」。この手の閉じたロジックに大衆は酔いしれ、メロメロになりました。

「僕は善人で、僕の敵は悪人だ。君たちは悪人を許すのか?」とたたみ込まれると、大衆は同調します。善行を重ねた後だから、人々に彼への信仰心ができていたのです。「あれはマル、それはバツ」と分けて考える力を人々は喪失し、心理操作されました。

ヒトラーは通りのよい広報と熱い演説、国民投票による直接民主主義、マスコミの抱き込みで躍進しました。ヒトラーは満場一致で支持された主流だから、「今日のこの嫌われ者が現代のヒトラーじゃ」は必ず外れます。聖人的な好人物が、本物のヒトラーだったからです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?