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芸術と経済のアナロジーのひとつに、過剰反応のパニックがあります。芸術で起きやすいパニックは「現代アートは消えろ」でした。そう主張するサイトがいくつもあります。「アートは自由すぎてわけわからん、だから全部が消えてしまえ」と怒った全否定です。

それに対して著書は「まあ落ち着きたまえ」で始まります。「現代アートはある時から二種類に増え、芸術に反芸術をぶつける流行が生まれ、それは芸術とは別の話だ」「一種類だと思っているから気が焦るばかりなのだ、肯定も否定も後回しでよい」と答えています。

ピカソは絵画を造形的に壊しました。しかし同じ「壊す」でも、材料を壊す手もあります。それは芸術行為ではなく、一種のシャレだから正面から脅威に感じることもなかろう、というわけです。

具体的には会場にキャンバス作品があり、絵ではなく字で「抽象画」と書いてある。こうした次元違いの破壊作品、造形以外にずらした手法を「ダダ運動タイプ」と命名し、芸術に対する反芸術だと定義しました。反芸術が繰り広げる虚無に、いちいち動転しなさんなと。

コロナ恐慌で若い世代が焦っているのが、資本主義は終わりが来たとの結論です。共産主義を肯定はしなくても、資本主義経済を今すぐ否定して、別方式に変えたいという反応です。これはナンセンスで、そもそもこの40年間こそ資本主義から逸脱し、資本投資を縮小しコストカットで儲ける主義でした。典型がカルロス・ゴーン。

資本主義は主に二つ「ケインズ理論」「新自由主義経済」が交互に主流になります。もう長く新自由主義経済の理念である緊縮財政のせいで、世界同時不況なのです。芸術とは違うものを指さして「これだから芸術は嫌いなんだ」と言い出す失敗は、資本主義否定論と似ています。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?