若いカリスマリーダーの儲け話が大流行【インスタレーションを連想】
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
大きく儲ける方法を指南する若いカリスマリーダーに共通する理念は、新自由主義経済とグローバリズムへの強い傾斜と、ミクロの視点の徹底です。国全体のマクロ経済や合成現象にかまうな、自分が大事で他人にかまうなという信念です。つき合う人の選別法とか。
まず徹底的に「今・金・自分を中心に」です。嫌なら滅びろ、自己責任だという論調。自分のためになることに徹しろ、無駄なことをやるな。できるやつは素晴らしいが、だめなやつに近づくな。君は情けない人間になりたくないだろ、と。
「日本は落ちるだけさ」という未来展望も共通します。落ちる理由は、だめ人間の多さだという。自分だけは上昇せよという、その気概がカリスマ人気です。物をできるだけ持つな、マイカーはシェアできて不要、無駄な物を買うやつは愚かな人間だと。当然、東京からの目線です。
実はこれ、経済思想の流行です。1980年代の国鉄と電電公社の民営化から始まったトレンドです。ケインズ理論否定から始まったミルトン・フリードマンらによる、ピープルの貧困化と社畜化の階級闘争です。1970年代までは逆の価値観でした。アポロ宇宙船の時代までは。
近年に多くが胸に抱く新しい道徳は、経済グループの思想洗脳でした。ところが歴史は波のように寄せて返します。流行の一コマに添い遂げられるか。1980年代半ばに大流行した、インスタレーション美術を連想します。床に砂をまき、家電ゴミを積み上げたアート作品群でした。
あの時は「キャンバスに絵具を塗る時代は永久に終わりを告げた」と、そういうトレンドでした。そのリーダーたちは早晩飽きられた後、ゲルハルト・リヒターなどキャンバスに絵具の時代へ、また戻っています。芸術はマテリアルの斬新でなく、表現の裂け目だから当然の展開。
まず徹底的に「今・金・自分を中心に」です。嫌なら滅びろ、自己責任だという論調。自分のためになることに徹しろ、無駄なことをやるな。できるやつは素晴らしいが、だめなやつに近づくな。君は情けない人間になりたくないだろ、と。
「日本は落ちるだけさ」という未来展望も共通します。落ちる理由は、だめ人間の多さだという。自分だけは上昇せよという、その気概がカリスマ人気です。物をできるだけ持つな、マイカーはシェアできて不要、無駄な物を買うやつは愚かな人間だと。当然、東京からの目線です。
実はこれ、経済思想の流行です。1980年代の国鉄と電電公社の民営化から始まったトレンドです。ケインズ理論否定から始まったミルトン・フリードマンらによる、ピープルの貧困化と社畜化の階級闘争です。1970年代までは逆の価値観でした。アポロ宇宙船の時代までは。
近年に多くが胸に抱く新しい道徳は、経済グループの思想洗脳でした。ところが歴史は波のように寄せて返します。流行の一コマに添い遂げられるか。1980年代半ばに大流行した、インスタレーション美術を連想します。床に砂をまき、家電ゴミを積み上げたアート作品群でした。
あの時は「キャンバスに絵具を塗る時代は永久に終わりを告げた」と、そういうトレンドでした。そのリーダーたちは早晩飽きられた後、ゲルハルト・リヒターなどキャンバスに絵具の時代へ、また戻っています。芸術はマテリアルの斬新でなく、表現の裂け目だから当然の展開。
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