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ファッションブランドのレナウン社は1902年(明治35年)創業で、その時生まれた人は118歳です。世界にもう誰もいません。コロナ大恐慌にとどめを刺されて会社更生法へ進むらしいのです。ファッションも美術と同様に付加価値を売る分野なので、景気に直接左右されます。

レナウンはコマーシャルにコストをかけてきました。今でもわりと覚えている方が多いのは、1980年代半ば以降の、『ワンサカ娘シリーズ』でインドネシアのバリ島ロケでしょう。バブル直前で景気が温まっていた頃で、海外旅行の秘境ブームがありました。

60年代のツイッギー時代から使われていた小林亜星作曲のコマソンは、ジャズコードを混ぜた新鮮なアレンジに変わっていました。デジタルコンピューターグラフィックスがない頃に、アナログの特殊効果も使っていました。

CMの途中にバリ島の伝統劇『ワヤン』のリアル役者が、3~5カット出てきます。現地で無形文化財の大物を登用した記録があり、ほんの短い時間でも最高のCMに仕上げていました。金ならいくらでも出すから、悔いのないレベルに作ろうという時代でした。

平成中旬以降にめっきり聞かなくなったのが、「本物志向」という言葉です。あの当時の本物志向で日の目を見たひとつが、粗びきポークソーセージでした。今では「経費削減」という縮み志向にすっかり替わり、ビールふう飲料がヒット商品になるイミテーション社会に墜落して。

レナウン社はコロナ以前の消費税増税で売れ行き不振となり、中国企業の子会社として納品後の支払い不履行を受け、キャッシュフローに穴があいたのが致命傷だと指摘されます。日本とEUがとる緊縮財政は自滅の道と答は出ており、コロナ後に思想変更した国が早い者勝ち。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?