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志村けんのザ・ドリフターズ時代は、歌謡界の尾崎紀世彦似のルックスで、荒井注が抜けたドリフメンバーとうまくつなげました。『8時だよ全員集合』を支えた後の躍進。初主演の映画撮影途中にコロナウイルスの症状が出て、3月29日に急逝しました。

お笑いと芸術には深い関係があります。多くの歴史絵画には、ちょっとしたギャグが混入されています。一見シリアスだけれど、ガクッとくるお馬鹿を混ぜて、芸術の最大の特徴である表現の裂け目を生む手法があります。よくある聖俗反転の技術もそれです。

なのでお笑い系は、演出のキモが芸術と同じ方向へ行くものです。原型のひとつは落語で、変形が漫才やコントです。それらの分野はファンが多いのに、絵画や彫刻のファンが少ないのは、美術界が定義を間違ったせいでしょう。

たとえば絵画鑑賞のツボは、デッサンの腕や手指の器用さや細かさだという、間違い解釈が放置されています。これだと、コントを形態模写や早口で順位づけするみたいな感じです。美術分野ではそうして、作品を難しく考えすぎる国民が増えすぎました。ガイドが嘘だから。

ところで音楽界で、後半にもっと充実するぞという時の急逝は、旅先のレストランの水で流行病コレラに感染したチャイコフスキーでした。4、5、6と調子が出た交響曲が6曲で終わり、9曲の期待は消えました。20世紀まで生きていれば、来日できたかも知れなかったのに。

チャイコフスキーは自身が失敗した『白鳥の湖』の、後世の成功を知らないままでした。ベートーベンほど栄光でなく、シューベルトほど悲惨でなく、パトロンの支援で暮らしていました。一方の志村けんは何人ものパトロン役だったこともあり、落胆が全国に広がっています。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?