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著者は企業のサーバー管理者時代に、家庭でPCを買うのは遅れました。『日本ゲートウェイ2000』製の世界最高速パソコンを買いました。SCSIハードドライブとカードで7万円以上プラスし、Windows 3.1入りで41万円と1995年当時安かった。他社なら60万円クラス。21インチブラウン管モニターは別途15万円で。

高さ58センチのフルタワー型で、ファン音が非常に大きく、SCSIディスクはギリギリカチカチ盛大に音を立てて頼もしかった。いかにもアメリカンな巨大ぶり。もうひとつ目を引いたのが、添付されていたオフィススイート『MS-Office Ver.4.3プロフェッショナル』でした。

日本で8万8千円だったこのビジネスアプリケーションソフトの外箱が、上から見ると正方形だったのです。マニュアル全冊を合計した厚みが、マニュアルの幅に等しく、広辞苑の2倍に見えるほど。

そのマニュアルの読破は、一般ユーザーには多すぎて不可能です。だからソフトの参考書やわかるシリーズが、書店で飛ぶように売れました。1995年は全世界でネットがまだ知られない頃で、ドライバーソフトのアップデートは、CD-ROMを郵送した頃でした。

マニュアルの厚さは何を意味するのか。日本法人の誰かが徹夜で執筆したわけです。ワープロ『WORD』は『一太郎』への対抗馬として日本で設計され、マニュアル文の多くは日本人が作ったはず。しかし次の『バージョン95』で、膨大なマニュアルは旧式化し全て捨てられました。

使い捨てられた仕事は、しかし無駄ではなく当時の経済繁栄でした。現今の無料で教え合う慣習だと、人類の仕事は消えていきます。いずれ人類の経済活動は少し残るだけになり、各国の国民は自分をどう食わせるかを民主的に決める日が来るでしょう。それはAI以前に来ます。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
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