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素人のアート彫刻の中で比較的しゃれて見えるのが、球形や立方体などのオブジェです。アートしてますって感じに見えます。ところがボール形やキューブ形は、芸術作品ではないのです。芸術ではないことを法律できちんと決めてあります。

芸術表現の法的な要件として、独創性があるので、作者の著作権が保護されます。その独創性がないもののひとつに、幾何学立体があります。長方形や立方体、円柱や球体などです。それらは数学的な定理のような決まりごとになっていて、形態に独創性を認めないのです。

従って木彫などで球形の彫刻を作っても、それを他人に模倣された時に文句が言えません。「あなたの独自の形ではありませんから」で退けられます。芸術作品としての存在を認められないわけです。

だから逆に、駆け出しの素人がとりあえず何かやるなら、ボール形でも作れば型にはまってかっこがつき、盗作で訴えられもしない利便性があります。デザイン界でも球形や立方体の電気製品などは、意匠盗用を免れやすくなります。

ところが見る側は、幾何学立体の彫刻にアートらしさを感じてしまいます。人の関心がオリジナリティーよりも、ムードに向かうからと思われます。芸術作品はムーディーなグッズの面もあるから、そういうものではあるのですが。

20世紀のダダ運動とポップアートでは、同じはめはずしを行いました。既存物をアートと申告すれば、アートになるアイデアでした。おもちゃ店で買った人形を、僕のアートですと言えば美術館が1億円で買うなどです。それも現代アート嫌いの人が増えた理由ではと感じます。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?