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日本で「自分は現代芸術がわからない」と言えば、国民の多数派に属する常識人宣言になります。現代の芸術作品なんてわからないのが普通とされ、それは日本人が現代アーティストという人種とあまり関わりたくない気分でもあるでしょう。

ところが、わかる人には最初から壁がないから、わかるといちいち宣言しないわけです。そこに、わからない派の油断があります。先進国の市民の中で、実は孤立していた。めったにいないだろうとみていた「現代芸術がわかる日本人」は、意外に身近にもいるのです。

ここでは古典具象と現代抽象という分け方ではなく、二点の作品に大差があってもわからない人は、なぜそうなるのかという問題の立て方になっています。たとえば「偏見をなくせばアートは簡単さ」と教える人も、本人はそんな鑑賞法は実行しません。世の中に美術に関するノイズが多すぎて、偏見なき視点なんて最初から無理だからです。

誰もが図工や美術科目を通して、美術への先入観は持っています。ネットには、抽象がわかるやつは頭がおかしいと憎々しげに書いてあるし。普通の人が、それら見聞きするノイズに打ち勝てるわけもなくて。それならば、日本人が芸術オンチへ曲げられていく原因の障害物を具体的にあげて、先回りして知った方が補正に役立つことでしょう。

第6集に収録
抽象絵画
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?