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画家は筆や用紙などの画材にこだわるイメージが、世間にあるかも知れません。逆に、弘法は筆を選ばずだろうと思えるかも知れません。実際には、誰もが一度は画材を色々試す時期があり、色々こることも多いのです。画材店に行けば、おもしろグッズの魅力もあります。

筆の購入時に、穂の毛がのりで固められていることがあります。油彩画ではゴワゴワした白い豚毛の筆もありますが、液状の絵具を塗るなら、油彩、アクリルとも、軟らかい馬の毛が多いようで。サイズの号数があり、おろしたての穂の直径が8号筆なら8ミリ弱、18号なら18ミリ程度です。平筆は毛の量が同じ。数字の意味がそうかは不明です。

高級筆の世界があります。8号筆で普通は1200円程度なのに、セーブル筆は19000円以上だった頃があります。そんなに高価なのはなぜか。毛皮と同じです。高級な毛皮といえば、まずミンクを浮かべるでしょう。それより何倍も高価な最高級品は、テンです。

ミンクもテンも胴長の小動物で、肉食で強じんな牙を持ち凶暴です。テンは別名がいくつもあり、マーテン、ストウト、アーミン、そしてセーブルも同じ動物の別名です。フィッシャーはそっくりの大型の別種で。最高級の毛皮の毛を使った筆が、セーブル筆というわけです。その名のメーカーもありますが。

昔画材店でたずねて、セーブル筆の根強いファンがいると聞きました。著者が絵をかいてすぐに気づいたのは、筆が普通よりも安物だとまともに描けないことでした。安価な筆は毛の太い細いが混じり、穂がすぐにばらつきます。書道のハネやハライの線が伸びず荒れます。

安価なナイロン筆も増えていますが、馬の毛にくらべて使えなかった覚えがあります。人工より天然が支持されるのは、性能に大差があるからです。画材は音楽の楽器に似て、フィーリングだけでなく結果も大きく左右します。製品がピンキリだから、弘法は筆を選ぶハメになります。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?