日本とドイツで上昇中の抽象フラッグシップ【吉祥寺の美術ギャラリー】
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?

東京の武蔵野市吉祥寺(きちじょうじ)で浮かべるのは、音楽のジャズバーの集中でしょう。老舗も含めて、吉祥寺駅近くに10軒前後が集まっています。今ではプロのライブ演奏も増えているようで、酒類が中心のジャズバーというわけです。ニューヨークふうの気分。
前身は1970年代のジャズ喫茶で、コーヒー一杯でレコードから一曲をリクエストするあれ。モダンジャズの名曲や新曲を、大型スピーカーシステムで聴く趣向でした。アメリカJBL社の15インチ低音用2発と、4インチ中音用が鳴らす、ゴリゴリした厚いサウンドが当時は一番人気でした。
その吉祥寺にある画廊で、個展がよい手応えだったと聞きました。銀座より少ないお客でもよい感じで、「難しい絵」も売れたらしい。昭和の「アートの街づくり」を思い出しました。今の現代アートフェスティバルと少し違い、美術が日常化を目指していた頃です。
現代アートがハレの場を前提として、日常には顔を出さない傾向が日本美術の特殊化です。「美術は普段は不要で、たまに特別イベントに行く程度」と、殿堂のハイカルチャーに高止まりしている状態です。これだと、日常的な市場を求めて美術家は海外へ出てしまいます。
欧米のアートは日常的に売買されていて、日本の街もそうしなければと思い。23区の外にある吉祥寺もいいねと感じました。
最近この絵画を手にしました。ドイツでは好評で「日本では売れないがドイツでは売れる」の好例と思いきや、日本にも買う人が増え始めたそうです。となれば、後は景気を上げる財政出動で、節約疲れを脱するのみか。
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