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国民の99パーセントが完全に誤解しているのがお金(貨幣、マネー)の機能で、96パーセント程度は消費税を全く誤解。では法人税の誤解はどうか。少し前に法人税の説明を完全に間違った動画が人気でした。「よく理解できました」という読者の声が怖い。それ誤解だから。

皆さんも払う所得税と、縁のない法人税。二つはかなり違います。簡単に言えば、所得税では家族が食べるケーキ代は経費計上できないのに、法人税では社員が食べるケーキ代は経費となるのです。法人税は負担がとても小さく、企業の痛みになるわけがない。

家庭では、所得税をとられた残りのお金でケーキを買います。ところが企業では、ケーキを買った残りのお金に法人税がかかります。法人税は企業活動に要した経費を何もかも支払った、最後の最後の最後の最後に残った純利益にかかるからです。だから次の指摘は全く間違いです。

「法人税を払うために社員の給料を減らすはめになる」「法人税が上がると小さい社屋へ引っ越すはめに」「シャープペンやカッターも社員の自腹で買うはめに」「商品価格を上げるはめに」「使えるお金が少なくなる」。全部ウソ。所得税とごっちゃにした勘違いです。

企業が社員給料、家賃、文具、新聞雑誌、家電、お菓子に多く払えば、法人税は0に近づきます。家庭でいえば、車や冷蔵庫やビールや枝豆や本箱や画集を買えば、所得税が0で済む仕様。経済産業省のアンケートで、外国へ脱出する理由に法人税を選んだ回答がわずか9パーセントでもいたのは、勘違いしている企業人がそれだけいたから。

法人税もまた芸術の誤解釈と似ています。ウソを広めて国を危うくする隠れ悪役は、発言権のある超有名人たちです。消費税を廃止したら財源がないぞと勘違いを続ける層。通貨発行権がわかれば財源の心配が頭に浮かぶわけがない。結論。度を超えた不勉強は妄想の肥やし。

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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?