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メタファーの語はデザインの分野で割とよく使われます。日本語で暗喩(あんゆ)と言えば難しいイメージですが、メタファーのわかりやすい例は、あの下ネタです。電気や電子関係の配線をつなぐ接続プラグ。

多くのコネクター類でオスとメスと呼びます。USBケーブルは両端がオスとオスが接続用で、オスとメスは延長用です。他のどんな言い方に変えるよりも意味が確実に伝わり、ミスや事故が防げます。操作も押すと召す。

国連の国際会議で、日本の環境大臣が「気候変動のような大きな問題は楽しくクールでセクシーに取り組むべき」と言い、世界で「何それ」の反応になりました。日本では怒った人が多く炎上状態でした。

セクシュアルな何かで、頭がいっぱいになっている個人的な事情かと思いきや、国連気候変動枠組条約機構の前事務局長が「セクシー」の語を連発していた、その反復引用が真相だそうで。直前に気に入った彼女の言葉を、すぐに使ってみたらしく。

英語圏でのセクシーはクールと似て「いかすじゃん」の意味に広がっているそうで、このスラングに乗じた環境大臣の発言でした。しかし多くの人が、何とか意味がつながるように一度は解釈に頭をひねった、これがメタファーの効用です。メタファーは連想ごっこに広がりやすい。

メタファーのブームは1970年代のポストモダン運動で、デザインモチーフの手がかりとして、意味表現から記号論へ広がりました。記号論とは、セクシーの語が入るだけで連想がなだれ込む、一発ヒントの効力です。連想するものが日本国内の方がよりセクシー方向となり、それで日本の反応はクールよりもホット気味でした。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?