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芸術家は前作に満足せずに、次作で一歩でも進んだ作品を作ろうとするものです。見方を換えると、前作に幻滅してさらに一歩進もうとする者を、真に芸術家と呼ぶ理屈がいえます。大ざっぱな話としては。

「普通の画家たちも皆そうなのかな」と思われるかも知れません。ところが意外に少ないのです。一貫したこの原理で人生を駆け抜けたのは、意外にもゴッホとピカソが筆頭です。大半の画家は、むしろ途中でゆるんで手抜きの作風に流れています。

ゆるんだ典型がダリで、早い段でセルフパロディー化しています。ピカソの相棒ブラックや、シュールレアリスムのキリコは最も息切れが言われました。「なぜ凡作に変わったのか?」。ミロは一見マイルド化しているようで、ピカソに近かったのですが。

実はこれが、国家経済と似ているのです。国内でよく聞く次の言い方。「日本はもう十分成長して成熟して完成した国だから、この先の成長は南米やアフリカ国にまかせて、日本国内ではできるだけお金を使わずに節約して、のんびり暮らせる小さい国に変えようよ」。

その節約で原発が爆発したり、スマホ通信規格5Gで指をくわえる立場へ落ちたわけで。5G製品を世界に売る近隣国は、未来を捨てた日本の技術を吸い取り、伸びた経済力を日本叩きに投入しているわけで。30年で他国は成長し、日本だけ取り残された自覚が日本人に必要です。

同じように、前によい絵が描けたからと安心したら、相対的に墜落します。もう十分すぎるほど成長したよと、高い自己評価でガタガタに崩れた国力と似ています。国内生産できない商品の種類数が多いほど、子孫へのツケが大きいのです。国内産が少なすぎる名画もそのひとつ。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?