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自動車で夜走る時、正しいライトの照らし方はこうです。「普段は光軸を下げたロービームで走る。しかし田舎道などで、街灯がなくて遠くがよく見えず、対向車や対向歩行者がない場合のみハイビームに切り換えて走る。条件がひとつ消えればロービームに戻す」。

これだけの話なのに、ごちゃごちゃの議論になったのは、お上から次のお達しがあったからです。(1)道交法ではハイビームが基本である。(2)事故を起こした車のほぼ全てがロービームであった。(3)ハイビームなら行く手の人や物を早く発見できたはず。

(1)は机上の論であり、経済論のMMTを理解できない思考と同質です。それは条件つきなのに、条件を除外する詭弁術です。「商品が売れたら補充してね」と言われ、「補充分を並べるスペースがないだろ?」と反発するようなもの。「売れたら」の条件があるでしょと。

対向する車や歩行者や自転車があれば、眩惑を避けるためにロービームにするよう、『交通の教則』には正しく書いてあります。なので、日本全国の都市部ではロービームが基本であり、ハイビームは道交法違反や危険運転になるわけです。ハイビームこそ違法なのが現実。

現実と合わないルールを吹き込まれると、国民は分断されていきます。お上を信じて現実にそむく派と、現実を信じてお上にそむく派へと分裂します。それぞれの中でも、正解を知る人と知らない人に分かれ、合計4通りの常識が乱立して、全体がバラバラに崩壊します。

(2)は、全車ロービームなら事故車もロービームで当然です。「事故の被害者は皆が服を着ていた」みたいに、無事の人も服を着ていたなら統計的に無意味でしょう。奇妙なハイビーム説が出た原因は、言葉表現を練るコスト削減でしょう。これは緊縮財政の貧困ネタです。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?