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ネットには質問サイトが多くあり、読者が匿名で質問して、別の読者が答える便利な場です。匿名なので、タブーの話題に踏み込める利点と同時に、虚偽情報を広める発信源にもよく使われます。問答が自演だったりとか。

その質問サイトの定番に、第二次世界大戦の太平洋戦争(大東亜戦争)はなぜ起きたかの質問があります。日本はなぜアメリカと戦争したか。総合的に理解するには本一冊になるので、回答も長文になったり、祖父母から聞いたミニ体験談にとどまるなども多い。

しかし多くの若い国民には、あの戦争の空気は今のこの感じかもねと、直感できる瞬間が日常にあるものです。学校の生徒がクラス会議の様子をみて、昔もこんな空気の流れで戦争に自然に向かったのか、などと。国民性は簡単には変わらないものだから。よく知られるように、戦争に反対したのは日本軍の首脳で、賛成したのは新聞社の首脳でした。

国の自滅はなぜ起きるか。日本国民は空気で動くと言ったのは出版社の山本七平で、後世によく聞く「空気を読め」という同調圧力の合言葉を早くから分析していました。空気を読む社会に異論の居場所は小さく、チェック機能もはたらかない同調圧力が強すぎて、一色に染まる。

国民がアンケートで「消費税増税は賛成でも反対でもなく皆に従う」と判断停止したのも空気でしょう。「減税は楽で増税は苦」「ならば苦を選べば無難」「税を嫌うわがままは非国民」「お国のために皆で犠牲を払おう」「僕は上を信じます」「欲しがりません勝つまでは」。

「欲しい物を買える社会ほど景気がよいのに?」「消費縮小で大企業がつぶれて外資に買われたのに?」「消費税増税と法人税減税は同時なのに?」と突っ込んだとして。「逆境こそ戦時国民のあり方なのじゃ」ととりつく島がない。あえて人口を減らしてまで、何と戦っているのか。あの頃の空気も自滅するロマンに傾いたのか。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?