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幽霊などの怪談話やオカルト系のエピソードが、本書にはいくつか登場します。怪談話と絵画にはアナロジー(類推的要素)があって、親しい関係だからです。

多くの人が怪談を誤解しています。怪談話は公式の報告書とは違うのです。怪談に公平公正はなく、逆にあの手この手で読者をだまそうと仕組んだ民話であり、物でいえば手品に相当します。起きた順序を逆に書いたり、部分誇張や壮大な尾ひれ追加と、ネタばれ情報の省略や書き換え。人をだますエンタメ企画物です。

ところが多くの人は、公式の発表だと思ってしまいやすい。そんな怪談と似ただましのテクニックが古典絵画にもあります。何かを逆に描いたり、部分誇張や尾ひれ追加、ネタばれ情報の省略や描き換え。絵画作品もまた、人をだますエンタメ企画物です。

ところが多くの人は、古典絵画も公式の事実報告だと何となく思っています。怪談を真に受けるのと同じように、絵画に描かれている事物を真に受けて思想形成する。当時の証拠写真のつもりで・・・。画家がそこにもぐり込ませた夢と現実を混ぜて生じる、不思議なナンセンスを上手にキャッチして、怪談のように絵画を楽しむ異色の話題です。

第3集に収録
抽象絵画
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?