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消費税を上げるなという主張に、たいてい大事な一言が抜けています。現代アートがわからないと言う人に、キモとなる抽象論理のトリックを説明し忘れたまま、簡単だよと言うのと似た感じで。

消費税に反対する動画で、こういう説明を見ました。「消費税は消費者から取る」「だが今後日本は消費が減っていく」「だから取る消費税も減っていく」「減っていくから行き詰まる」という論法。この説明はとてもおかしいのです。

日本で起きている消費税の失敗は、「率を上げて額が減る」の悪循環だから。税率を上げると、買い物をやめる人が増えます。横ばいではなく減る。300万円の車をあきらめて、200万円の車種に落としたり。絵画や天体望遠鏡を買う人も減る。増えるのはモヤシを買う人。

買わない選択が増えるから、消費税5パーを10パーに上げても税収は真っ直ぐ2倍には増えません。やめた天体望遠鏡の消費税は国に入りません。この話を抜きに消費税増税に反対しても、説得力がありません。「税の回避は非国民」と言い返されて終わりです。

消費が減っていく、という出発点そのものが消費税で生じた結果です。1997年の消費税増税以降に内需は低迷し、最新パソコンや予備のスマホを買い足すのも、皆さん節約中ですよね。少子化の表れではなく、成人の買い控えです。増税のせいで消費が減っていく因果関係です。

趣味の分野がひどい。高級カメラやオーディオ、レコード盤、楽器類、テニスラケット、スノーボード、ロードバイク、ブランドバッグ、彫金アクセサリー、高級化粧品、シャンパンやマツタケ、カルチャー講座、水泳教室。「率はアップで額はダウン」でもやるのは、最初から動機が国づくりとは異なるからでしょう。
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現代美術はインチキの詐欺ってホント?
Posted by現代美術はインチキの詐欺ってホント?